キリン POINT OF NO-RETURN!
2013/02/19 Tue
僕と同世代以上のバイク乗りに多大な影響を与えたであろう東本昌平の漫画「キリン」。昨年映画化されましたね。
やっと観ました。
話はSUZUKIのKATANAでデカ尻(ポルシェ911)を抜くことにこだわる男の話。原作初期の思い出深いエピソードのところですね。
ざっくり言うと、バツありの男が若いおねーちゃんとチョメついて、以前のギラギラしたものを取り戻すロードムービーです。中年の夢ですね(笑)
劇中の主人公の年齢設定が同い年という事実に若干戸惑いつつ、いっきに観ました(苦笑)
キリン演じる真木蔵人、バイクから離れられない男のなんともいえない雰囲気をうまく表現しています。しかし、東名やらでバトルしてる映像の排気音がなんともツーリングチックで音で感じるスピード感がまったく無いのがかなり残念。
せめてエキゾーストノイズだけでも被せ直してもらえば映像からもう少しスリルを感じることができたのではないかというところが唯一残念。バイク乗りにとって排気音は速度を感じる重要な要素だと思うわけです。
歳を重ねるにつれバイクから降りて疎遠になっていく友達たち、それでもバイクに面白さを見出しこだわり乗り続ける主人公。自分だけが取り残されたような錯覚だったり、もう一度ギラギラしたい願望であったり、リアルタイムで原作を読んでいた中年に片足突っ込んだ者としては何か心にひっかるものがあったりします。
旧車というカテゴリーでスピードにこだわる男。ハーレーではないですが、ショベル以前の車両でもスピード感にこだわる乗り方をする人には良い刺激になるのではないでしょうか。
けど安全運転でね。笑
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